Tシャツ生地の厚みについて

Tシャツ生地の厚みについて

前回、Tシャツの生地、厚みについて、また詳しく取り上げますと書いたので、今回はそこについて。

目次

実際、カタログをみるとTシャツって色々あるけど何が違うの?という質問をよく受けます。

コットンTシャツだと、決定的な違いは生地の厚さと価格にあると思います。また厚さと価格は前回述べたに関係なく比例関係があります。(以下に前回のオープンエンド、リングスパン、そしてコーマ通しについての説明貼っときます)。

オープンエンド:簡単に云うと綿菓子のように空気の力を使って繊維を撚り作られた糸です。空気紡績糸とも呼ばれていて、繊維の中に空気が多く含まれています。ざっくりしてきめ細かさがない為ざらっとした質感があります。構造が粗い為吸水性が高く、速乾性に優れます。日本では一般的ではないので素朴な割に値段は高め。

リングスパン:殆どの糸ははこの作り方で、ロープを想像してもらうと判りやすいのですが規則正しく編み込まれた糸です。特徴は肌触りが良く丈夫。洗濯にも強く、しわにもなりづらく耐久性も高いです。
さらにコーマ通しをして紡がれた糸は、毛羽が少なくツヤがでます。※“コーマ”とは(combing=櫛通し)の意、綿にコーマ通しを行うことで、未成熟な部分を取り除き、良質な部分だけで糸が仕上がります。このコーマ通しをしないものを『カード糸』といいます。コーマ糸であっても日本国内では比較的安価です。

はい、薄いと安く、厚くなると高い傾向があります。そうなんです。ならば品質の良いコーマ糸がいいとなりますよね。。。

これは薄手です厚手ですなんて言われてもわかりづらいと思います。ですのでうちのホームページTシャツページでは厚みと価格の表を作っています。詳しく見ていきましょう!

現行のTシャツを挙げて説明していきます。あれこれメーカーまざってますが今回は特にキャブ社中心でいきます。値段は白TシャツのMサイズ定価。
下の方からなので見づらいかもしれませんが、薄い方から

5806-01[4.0オンス]カード糸 750円: かなり薄地です。白Tだと完全に透けます。
63000[4.5オンス]リングスパン糸 700円: 薄地です。白Tだと透けます。よくドメスティックのアパレルブランドモード系で使われるタイプです。以前はこのくらいの厚みのものを各メーカーが出していましたがなくなりつつあります。
5401-01[5.0オンス]コーマ糸 850円: 気持ち薄地。白Tだと厳密には透けるかもですが気にならないくらい。
5001-01[5.6オンス]セミコーマ糸 950円: 結構しっかりしていて。白Tでも透ける感じはありません。
5942-01[6.2オンス]コーマ糸 1500円: 厚手です。透け感じは皆無です。ストリート系のブランドなんかでよく使われています。着慣れていない人はごわつきます。
4252-01[7.1オンス]オープンエンド糸 1800円: 相当な厚手です。透け感は皆無。ラグビーの練習用?と思うくらいがっちり着慣れていない人は肩が凝るかもです。

5806-01[4.0オンス]

63000[4.5オンス]と同等

5401-01[5.0オンス]

5001-01[5.6オンス]

5942-01[6.2オンス]

4252-01[7.1オンス]

下に赤白ボーダーというのは結構ハードな取り合わせ。。。
透けてますが、最悪に透ける下地なので、大抵はこれの3割目立たないと思ってもらってよいです。私的にはコメントで書いてます。正直なところ。

ついでにドライTシャツです。
00350AIT[3.5オンス] 650円: かなり薄地です。ドライTシャツで白をあまり着る人はいないと思いますが透けます。夏場は兎に角、暑いから極限まで薄い物と言われる方用。こんな声よく聞きます。
5900-01[4.1オンス] 700円: ドライTシャツでは丁度良い厚みです。白Tシャツでの透け感は?透けるといえば透けるような大丈夫なような?
00300ACT[4.4オンス] 700円: ドライTシャツでは丁度良い厚みです。春秋は気になりませんが夏場には、少し生地がしっかりしてるのかも?という感じ。安定感ありです。白Tでも透ける感じはしません。
5088-01[4.7オンス] 900円: 厚手のドライTですが、キャブ社、このドライTはテロンとしているドライシルキータッチですので厚いとは思いません。

5900-01[4.1オンス]

5088-01[4.7オンス]

ドライTシャツは少し説明端折ります。。。

つづけてスエットも紹介
5182-01[  8.4オンス] 3100円: スエットとしては薄地です。このスエットはおしゃれスエット柔らかく感じの良いタイプ。
5392-01[  9.3オンス] 2850円: 価格的にメイン品番になります。グッズなどでよく使われるいわゆる量産モデル。他社では一つ下の8.4オンスあたりで量産モデルがあるところも。
5044-01[10.0オンス] 2950円: スエットでも10.0オンスくらいになるとしっかりしたカッチリスエットという感じ。
5764-01[12.0オンス] 4500円: スエットでもこれくらいになるとガチっとしてきます。厚手で有名なチャンピオンのスエットもこの厚み。

一応、どうでもいいかもですが、厚みの基準になるオンスについてオンスとはアメリカ合衆国で使われる重さを示す単位で、Tシャツがアメリカで特に大量生産されて世界に広まった経緯から現在でも使われている、生地厚の単位です。Tシャツの1オンスは、1ヤード(0.9144m)四方が28.35gの重さの単位になります。

ちなみに同じくアメリカからの商品でデニムがあります。リーバイスデニム501が14オンス昔は薄いって言われていたけど、最近のドメスブランドなんかだと10.5オンスくらいの薄くてはきやすいものも多くなりました。

Tシャツでもスエットでも厚地の方がいいって言ってる人は大体筋肉質の男性が多い気がします。普通の人はあまり厚手のものを着ると4252-01のところでも書きましたが肩が凝ったり、着るのが嫌になったりすると思います。女性ならなおさら。パフォーマンスで衣裳出来るなら別ですが、薄手の方が着やすいのは間違いありませんが、透けるかどうか?っとところでしょうね。

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