人気のオープンエンドについて

お客さんからの問い合わせの多い、人気のオープンエンド糸のTシャツってどういうものなんでしょうか?

目次

昨年末くらいからか?オープンエンドの人気が高まっているようです。特に並行輸入のギルダン長袖のT2400及びT2400B、T2410あたりの品番です。

ちょうど、長袖Tシャツの袖部分にずらっとプリントを入れるのが流行ったというタイミングからです。6.0オンスというかなり肉厚な生地が特徴でガシガシした感じ。生地の厚みについては、また詳しく取り上げます。。。

私が思うに、ここ数年特に流行の変化もあまりなく何かちょっと変わったもの無いのかな?的な空気があるなかで、アメカジ好きの人が古き良きアメカジTシャツの良さをアピールし続けているのでしょうけど、誰かがそれに反応した感じなのかな?というのが発端と予想されます。

10年くらい前からのゆったり着る感じも肉厚のTシャツ人気に加点があったと思います。肉厚だと普通のサイズでもちょっとゆったりします。さらにワンサイズ上げるとそこまでダボダボじゃなくてもダボっとします。

ちょっとした付加価値を付けたいと色んな業界で思っていた人も、普通はデザイン勝負ってとこなんでしょうけど、Tシャツボディーも雰囲気がかわるとなお良いものを作った他のものとは違うという効果が期待できます。

さて、話は戻ってギルダンについてです。並行輸入のギルダンに人気が出ているのは確かです。取り扱いは康貿易という会社で昔から並行輸入をしていたところです。他にも康貿易では昔から下記の取り扱いブランドがあります。

  • FRUIT OF THE LOOM
  • ANVIL
  • Champion
  • American Apparel
  • RED KAP
  • Hanes
  • ニューハッタン

など、そうそうたるブランド。
トムスとかキャブとかの国内ブランドが安くて日本人の体形に合ったTシャツをだして駆逐してしまったアメリカブランドをここが並行輸入し続けていたんですね。

ただし、それに対して世界戦略を目指して4、5年前に設立されたギルダンジャパンは顧客獲得の為、アジアフィットといって形はアジア人向け商品ですが、コスト重視で兎に角安い品番を作り販売しています。現在、主な販売先は中国です。中国の『安かろう悪かろう』ムードの中、すぐに浸透していったようです。

ギルダンジャパンも康貿易に配慮して並行輸入商品はラインナップに加えていないのですが、一般の方は区別がついていないようです。よくギルダン指定を頂くのですが、同じギルダンという名前なので説明が難しいのですが、このような理由があります。

弊社でコットンTシャツの良しあしの一番の判断基準は生地の毛玉?からです。

ギルダンだけの問題ではないのですが、ギルダンが特別多いことは間違いありません。特にベタの多いシルクスクリーン印刷の場合顕著になります。

今回比較するTシャツ

同じような5.6オンス、コットン100%Tシャツ
トムス社 00085-CVT:5.6オンス ヘビーウェイトTシャツ(コットン100%)
キャブ社 5001-01:5.6オンス ハイクオリティーTシャツ(コットン100%)
GILDAN 76000:5.3オンス プレミアムコットンTシャツ(コットン100%)

ちなみにこのヘビーウェイトとかハイクオリティーとかプレミアムコットンとかっていう名前はただの名前なのでそれほど意味はありません。

同じようなTシャツですが、実際生地によって誤差はあります。トムス085やCAB5001などでは28cm角にベタプリントした際、平均1~2 箇所 程度の毛玉が出てきます。どちらかというと085の方が少ないです。ギルダン76000では10箇所くらい。ひどいものでは20箇所 を超えるものもあるようです。弊社では見つけた場合、穴埋めのプリントをして目立たないようにしていますが、数が多くなると見逃しも出てきます。

弊社では1回目のプリントで毛玉を発見した場合、ピンセットで取り除き、その後つまようじの先にインクを付けて補修をしたのち乾燥させ、2回目のプリントをして仕上げます。

と、長々ギルダンについての説明をしてきましたが、この手の説明をする事が多い為、ご了承ねがいます。

結果、康貿易のギルダンのお勧めは
Tシャツでは
T2000 or T200B
ただし、並行輸入の為クオリティーには疑問があります。形がアジア人用の形ではないのでダボっとした感じがよいという点が良いと言われればこれ以上のものはありませんが、袖もダボっとしてます。

個人的にお勧めはやはりFELICのオープンエンドシリーズです。

OE1116 オープンエンドマックスウェイト 6.2オンス、コットン100%:Tシャツ 
OE1401 オープンエンドマックスウェイト 6.2オンス、コットン100%:ビックT

 OE1401 オープンエンドマックスウェイトロングスリーブTシャツ(リブ無し) 6.2オンス、コットン100%:長袖Tシャツ

ちなみに、キャブでも4208-01品番がオープンエンド糸を使っております。

では、オープンエンドとはいったい何でしょう?(ながなが書いて今頃か?って突っ込み入れないでください。。。)

そもそもTシャツの生地はオープンエオンド糸とリングスパン糸という糸の作り方があります。

オープンエンド:簡単に云うと綿菓子のように空気の力を使って繊維を撚り作られた糸です。空気紡績糸とも呼ばれていて、繊維の中に空気が多く含まれています。ざっくりしてきめ細かさがない為ざらっとした質感があります。写真の様に構造が粗い為吸水性が高く、速乾性に優れます。日本では一般的ではないので素朴な割に値段は高め。

リングスパン:殆どの糸ははこの作り方で、ロープを想像してもらうと判りやすいのですが規則正しく編み込まれた糸です。特徴は肌触りが良く丈夫。洗濯にも強く、しわにもなりづらく耐久性も高いです。さらにコーマ通しをして紡がれた糸は、毛羽が少なくツヤがでます。※“コーマ”とは(combing=櫛通し)の意、綿にコーマ通しを行うことで、未成熟な部分を取り除き、良質な部分だけで糸が仕上がります。このコーマ通しをしないものを『カード糸』といいます。コーマ糸であっても日本国内では比較的安価です。

基本はリングスパン糸がいいと思いますが、用途に合わせてオープンエンド糸もというところでしょうか?

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